多汗症は広い意味で、手掌多汗症を示していることもあります。
手のひらにかく汗が、異常な程に多い状態を手掌多汗症といいます。
普通は手のひらはあまり汗が出ない部分といわれてますが、自律神経失調症や遺伝的な原因などから掌に汗をかきやすい体質の人がいるのです。
手のひらは手に汗を握るという表現があるように、交感神経が高まると汗をかきやすい部分でもあるのですが、手掌多汗症の場合、通常から汗がびっしょり出ています。
体温の調節と無関係の手のひらや足の裏であるはずなのに、なぜ汗はでる必要があるのでしょうか。
その理由は原始時代と呼ばれる太古の時代にあります。
人間は食べ物を得るために斧や槍を使って他の動物を追いかけたり、木に登って木の実を取って生活していました。
また逆に猛獣から追われたりすると、すばやく逃げる必要があり速く走ったり、木や岩場などの高いところに逃げなくてはなりませんでした。
そのような場面で手のひらや足の裏が乾燥していると速く走れなかったり、強く物をにぎるのが出来ないため、滑り止めとなる汗が必要だったようです。
その太古からのなごりとして、緊張すると交感神経の興奮で汗が自然にでてくるのです。
ここでは一般に手掌多汗症といわれる体質かどうかチェツクできる判断法をあげてみます。
●手掌多汗症の判断方法
・いつも手のひら(手掌)や足の裏が湿っている
・滴り落ちるほどいつも濡れている
・机に手のひらを付けていると手のあとが付く
・ピアノの鍵盤やパソコンのキーボードが濡れてしまう
・本やノートが濡れてしまう
・ハンカチが手放せない
このような症状がいくつか当てはまれば、手掌多汗症の可能性が高いでしょう。
さらに手掌多汗症の症状の 重症度の分類もあげてみました。
●手掌多汗症の重症度分類
・ グレード1 手のひらが湿るほど発汗するが拳を握っても汗の滴下はない。
・ グレード2 拳を握ると汗が滴下がある。
・ グレード3 手のひらを開いていても汗の滴下はある。